SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
CATEGORIES
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS

03
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--

元行政書士のひとくちコメント

世の中の話題に、元行政書士がまったりコメント。
<< アイフルの業務停止を斬る! | main | 海洋調査問題を斬る! >>
ゆりかもめ車輪脱落事故を斬る!
0
     こんにちは。行政書士の高田です。

     先週末は後輩と飲みに出かけたのですが、ゆりかもめが止まっていて大変でした。行きは都バスで、帰りはりんかい線経由の大迂回です。しかも駅で「いま全線で止まっているんです。ご利用の予定でしたか?」とか言われ、思わず「家に帰るんだよ!」と半叫びしてしまいました。

     ゆりかもめは、新橋からレインボーブリッジ、台場地区、青海地区、有明地区を経て豊洲に至る新交通システムです。お台場への観光輸送といったイメージの強い路線ではありますが、沿線には多数のオフィスビルやマンションが立地し、平日は通勤・通学輸送にも活躍しています。その沿線住民の足が、金曜の夕方から日曜一杯まで全面運休となったのです。

     今回の事故は、タイヤを車軸に固定する部品が錆びて亀裂が入り、最終的に折れて車輪が外れたというものです。実は、横浜新都市交通「金沢シーサイドライン」で、この部品に亀裂が入っているのが見つかり、メーカーから各社に一斉点検の指示が出ていました。これを受けて、ゆりかもめでも全車両への精密検査を決めましたが、とりあえずは目視点検だけで済ませ、次回の整備点検時に順次実施することとされたのです。

     鉄道事業者にとっては、定時運行も重要な課題の一つです。何か不具合が見つかるたびに、全線で運休して、全車両を一斉に工場へ入れるというのは現実的ではありませんし、予備車の少ない中小私鉄では、やむを得ず次回整備点検時に、となることが多いのは事実です。不具合のある部品を製造したメーカーの責任は否定できませんが、とは言え、危険性を指摘されているにもかかわらず事故を起こしたのでは、鉄道事業者として失格でしょう。

     事業にはリスクがつきものです。ですが、早めに対策を打つことで、回避できるリスクも多々あります。ゆりかもめは、そのリスクコントロールを誤ったために、事故を起こし、2日以上運休し、信用を失うという結果になりました。企業が利益を追求することに異論を唱える気はありませんが、儲けることだけ考えていては利益を上げ続けることはできません。死傷者が出なかったことは不幸中の幸いですが、一歩間違えば大惨事だったということを肝に銘じて、今後の安全対策に注力して頂きたいです。

     あなたも、目先の利益に惑わされて、大失敗しないよう気をつけて下さいね。

    ※今回の記事に納得された方はクリックしてください→人気blogランキング
    | コメント | 07:59 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
    管理者の承認待ちコメントです。
    | - | 2006/10/08 1:09 AM |

    管理者の承認待ちコメントです。
    | - | 2006/10/08 1:07 AM |

    >1katsuさん

    コメントありがとうございます。

    安全も信頼も、日々の小さな積み重ねで成り立っています。そして、気を抜いた瞬間、取り返しのつかないことになってしまうんですね。
    | 行政書士 高田 | 2006/04/18 11:44 PM |

    こんにちは。私はたまに、ゆりかもめ使っているだけに、非常に心配です。大きな事故にならなかったのが幸いですが、今後きちんと点検してほしいですね。
    | 1katsu | 2006/04/18 5:18 PM |










    トラックバック機能は終了しました。