2006.02.14 Tuesday
損保ジャパンの違法営業を斬る!
こんにちは。行政書士の高田です。
日本人はリスクから目を背けたがる一方で、保険の安心感を好む民族だと言われています。実際、生命保険の加入率は90%にものぼり、市場はまさに飽和状態。そして、そのシェア争いは熾烈なものとなっています。
損害保険ジャパンは、提携先である第一生命のノルマを達成するため、全国130拠点で違法な販売を行っていました。保険業法は「保険料の割引、割戻しその他特別の利益の提供」を禁じていますが、同社の営業社員たちは親戚や知人名義で保険を契約し、その保険料を立て替えて払っていました。つまり、親戚や知人は無料で保険に入っていたことになりますから、明らかに違法です。
ところが、同社は一昨年の10月にこの実態を把握していながら、関係者への処分は注意等に留めたうえ、公表しなかったのですから、あきれたものです。また、経営陣は関与しておらず、組織ぐるみではないと必死にアピールしていますが、それについても疑問です。
そもそも、このような違法営業が蔓延することになった原因は、経営陣が設定した厳しいノルマでした。もともと損害保険を扱ってきた損保ジャパンの代理店や営業社員にとって、保険料が高額な生命保険の契約を取ることは難しかったそうです。しかし提携先の手前、何としても契約数を取りたかった経営陣は、無理なハードルを課したのです。そして、違法でも構わないから契約数を取ってこいという社風が、今回の事件を引き起こしたのです。
それは、全拠点の2割の及ぶ営業所で、違法な営業を行っていたという事実からも伺い知ることができるでしょう。直接上司から組織的な指示がなかったにせよ、それを黙認するような会社です。発覚しても処分は内々に済ませ、責任逃れをしようとする会社です。組織自体に問題があると思うのは私だけでしょうか?
常日頃から言っていますが、法律をなめている人間は、絶対に成功できません。世の中、そんなに甘くないのです。誰にも解らないなんてことはありません。ちょっとだから大丈夫なんてことはありません。そういう会社に明日はありません。失われた信用は二度と戻ってこないのです。
だって、そんな会社の保険に入って、あなたは安心できますか?
※今回の記事に納得された方はクリックしてください→人気blogランキング
日本人はリスクから目を背けたがる一方で、保険の安心感を好む民族だと言われています。実際、生命保険の加入率は90%にものぼり、市場はまさに飽和状態。そして、そのシェア争いは熾烈なものとなっています。
損害保険ジャパンは、提携先である第一生命のノルマを達成するため、全国130拠点で違法な販売を行っていました。保険業法は「保険料の割引、割戻しその他特別の利益の提供」を禁じていますが、同社の営業社員たちは親戚や知人名義で保険を契約し、その保険料を立て替えて払っていました。つまり、親戚や知人は無料で保険に入っていたことになりますから、明らかに違法です。
ところが、同社は一昨年の10月にこの実態を把握していながら、関係者への処分は注意等に留めたうえ、公表しなかったのですから、あきれたものです。また、経営陣は関与しておらず、組織ぐるみではないと必死にアピールしていますが、それについても疑問です。
そもそも、このような違法営業が蔓延することになった原因は、経営陣が設定した厳しいノルマでした。もともと損害保険を扱ってきた損保ジャパンの代理店や営業社員にとって、保険料が高額な生命保険の契約を取ることは難しかったそうです。しかし提携先の手前、何としても契約数を取りたかった経営陣は、無理なハードルを課したのです。そして、違法でも構わないから契約数を取ってこいという社風が、今回の事件を引き起こしたのです。
それは、全拠点の2割の及ぶ営業所で、違法な営業を行っていたという事実からも伺い知ることができるでしょう。直接上司から組織的な指示がなかったにせよ、それを黙認するような会社です。発覚しても処分は内々に済ませ、責任逃れをしようとする会社です。組織自体に問題があると思うのは私だけでしょうか?
常日頃から言っていますが、法律をなめている人間は、絶対に成功できません。世の中、そんなに甘くないのです。誰にも解らないなんてことはありません。ちょっとだから大丈夫なんてことはありません。そういう会社に明日はありません。失われた信用は二度と戻ってこないのです。
だって、そんな会社の保険に入って、あなたは安心できますか?
※今回の記事に納得された方はクリックしてください→人気blogランキング